TODの仕様について
TODについて疑問が上がり意外に理解されていないようなので記事にでもしてみようかと。
画像はイメージです。
TODといえばやはり受けルのイメージ強いですし。
【TOD】
試合時間を消費しきった場合の判定勝ちを狙った戦術、またはその勝敗自体を指す言葉。
Time Over Deathの略、だそうですね。
発音する時はトッドなんて略される方も少数ながらおられるようです。
ORASでは試合時間は30分で1ターンの行動選択時間は1分。
その30分が無くなった時点で、
《頭数・総HP割合・総HP実数》
の順に勝敗判定が行われます。
この順番はそれなりに認知度が高いようなのですが、割合に関してはよくわからない、間違った認識をしているという方が結構な数いるように見受けられます。
冒頭のイメージに出したラキグライヤドラン・その相手方としてTODとは無縁そうなガルガブゲンガーを例に挙げて説明します。
調整は色々ありますがただの解説なので、
ラキグライヤドラン側はよくありそうな 333・177・201、
ガルガブゲン側は181・183・135とします。
総HP量はお互いに、
333+177+201=701
181+183+135=499
となります。
まず頭数。
ガルーラが倒れて、
vs
この状態で試合時間が終了すれば当然頭数が多い受けループ側の勝利となります。
これは簡単ですね。
次に総HP割合。
ここがとてもややこしく、間違った認識をしている人はほぼここだと思います。
お互いにラッキーとゲンガーが倒れ、さらにガルーラが捨て身の反動で30削れて受けル側が全てHPマックスの状態だとしましょう。
vs
この状態で試合終了すると勝利するのはガルガブゲン側になります。
受けル側の勝ちだと思った人は間違えているのでここで覚えていってください。
TODの計算式は、
1体ずつの100%を3つ合計するのではなく、
3体の合計を100%として扱います。
文章では分かりにくいので式にしますと、
受) 0/333+177/177+201/201=200%
ガ) 0/135+151/181+183/183≒183.4%
ではなく、
受)368/701≒52.4%
ガ)334/499≒66.9%
こうなるためガルガブゲン側が勝利となります。
これは受けルのTODの意外な弱点です。
ラッキーが倒れた場合、ラッキーの持つHP割合が大き過ぎて得意なはずのTODで不利になってしまうんですね。
最後に総HP実数。
HP割合が同じになることなんて初手TODをし100%同士で試合終えない限り、起こりえませんけど。
受けループやTOD特化のパーティを相手にする場合、気を付けなければいけない初手TOD。
お互いに100%で試合が終わるため実数勝負になります。
相手が受けループだとラッキーやハピナスがいるため、スタンパ等はまず勝ち目がありません。
(初手TODもガルーラやゲンガーがいるため簡単にできるものではありませんが)
後ですね。
判定の仕様には関係無いのですが、
最後の1ターンは技選択してもポケモン達は行動しないというのがあります。
レート勢の方はみなさん見たことあると思いますがゲームセット・コマンドタイムってのがあります。
Game Set 00:00
Command Time 0:45
こういうの。
画像で説明したかったんですが、見つかりませんでした。
この場合、ゲームセットの方の時間は尽きているので技や交代を選択しても実行されずに判定へと持ち込まれます。
お互いに無駄な時間なのでさっさと技選択しましょう。
以上です。
冒頭で話題が出たと書きましたが、
一部の受けル使いに仕様をよく理解もせず負け確状態でまもみがされて、
僕自身が途轍もなく滑稽で時間の無駄(お互いにね)と思ったので再確認しておこうといった感じです。
TODは一度始めると絶対抜け出せないものもあるのでお互いに仕様を理解して負け側はさっさと降参して次の試合に臨む方が有益だと思います。
式にしても伝わってるかどうか不安なのですが、これで伝わらないならTwitterアカウントに直接訊きにきて頂いたほうがいいと思います。
質問・誤字発見・指摘等は@0920Allまで。
追記
TODは戦術、放置はマナー違反。
TODはされる方が悪い、放置はする方が悪い。